13種類あるヒトのビタミンの中でも肌にはやはりビタミンC⑥
ビタミンCを効かせるためのリラックスした時間も大事
〝脂っぽいけれど乾燥もしている〞という現代人の典型的なストレス肌は、忙しさで目や頭に血液が集中して顔の血流が滞り、薄くなった角質層を補うために皮脂の分泌が増え、毛穴が開くことが原因です。 肌のコンディションは自律神経が関与していますが、自律神経を支える「アセチルコリン」や「ドーパミン」の働きは、ビタミンCやビタミンBが支えています。以前、私のクリニックに肌トラブルの治療で来ていた患者さんが、「うつ病の治療に抗うつ剤を飲んでも効かない」と言っていたのに、肌治療のためにビタミンCが豊富に配合された「カクテルビタミン注射」をしたところ、うつ病まで改善したという例もありました。
ビタミンを上手に取り入れるには、肌から入れるよりも先に、まず体内のビタミン環境を満たすことが大前提です。先にもお話ししたように、肌からビタミンを入れると同時に血中(体内)にビタミンが充分に満たされていることが、スキンケアには欠かせません。また、食物からのビタミンをきちんと摂り込めるように、胃腸の吸収をよくする生活も心がけること、交感神経を正常に働かせ、ストレスを減らせるよう、一日の中でリラックスできる時間を設けることも大切です。