抗酸化の万能選手、ポリフェノ―ル。

ダイエットにスキンケアにポリフェノールの効果

強い抗酸化力に加え、ポリフェノールには肝臓で脂肪の燃焼を促進させる働きもあるため、ダイエット効果も期待できます。ポリフェノールが多く含まれるコーヒーなどを飲んでから運動すると、脂肪の分解に働きかける遊離脂肪酸が増え、エネルギーを燃焼させやすくします。ただ、過度な運動は活性酸素を増やしてしまう可能性があるので、軽めの有酸素運動がおすすめです。
 さらにポリフェノールには、抗菌作用や殺菌作用、抗炎症作用もあります。雑菌から肌を守り、炎症を抑え、皮膚細胞のDNAをも修復してくれることから、睡眠不足やストレスからくるニキビ・肌荒れを抑えることができます。
 また、日焼けによるシミの発生を防ぐためにも、ポリフェノールは欠かせません。シミはメラニン色素が肌に沈着してできるもの。このメラニン色素を放出する色素形成細胞の「メラノサイト」を刺激するのが、紫外線を肌に受けることで大量発生する活性酸素だからです。いちご、ラズベリー、ザクロ、りんご、ナッツ類などに含まれる「エラグ酸」というポリフェノールには、メラニン色素の発生を抑制する効果があるため、これらを食べることもシミ予防に効果的です。※レスベラトロール配合のシミ取りクリームなども人気ですね。
 また、カテキンやタンニンを含む植物エキスには、皮膚のたんぱく質と結合することで汗腺や皮脂腺を収縮させ、水分や皮脂の分泌を一時的に抑える働きをするものが多数あります。
 本来であれば、〝身体のサビ落とし〞に役立つ抗酸化酵素は肝臓などが作り出していますが、年齢とともにこの機能は衰えてきます。これを補うために食事やサプリメントでポリフェノールを摂ることが、「身体の酸化=老化」を予防する、アンチエイジングにつながるのです。