度重なるめまいと耳鳴りに不安を感じ、専門医で精密検査を受けても原因が分からないということが多々あります。それは心因性のめまいと言われ、めまい症状の多くが実はこれに分類されています。
めまいの特徴
心因性のめまいの症状に定型はありません。ぐるぐると頭が回るような回転性のめまい、突然目の前が真っ暗になるようなめまい、地震にあって地面が揺れるような動揺性のめまい、かぁっと頭に血が上ったようになるめまいなど、実に様々なめまい症状が見られます。
めまいが続く時間は比較的短くて数秒から数分程度がほとんどですが、一度きりではなく、何度も繰り返すのが特徴です。個人差はありますが、数時間から数日おきに繰り返します。
他の病気のせいではないか、見極めが必要
めまいや耳鳴りが続いて不安なときは、心因性のめまいと自己判断せずに、まずは専門医の診察を仰ぎましょう。問診と精密検査を受けて、内耳炎や前庭神経炎ではないか、また心疾患などがないかの確認をします。
他の器質的・機能的なめまい疾患と鑑別しなくてはなりません。 また、めまい以外の症状はどんなものがあるのかも判断の材料になります。心因性のめまいの場合には、両耳の耳鳴り、耳が詰まったような感じ、頭が重い感じ、肩こり、不眠、倦怠感などの精神的不定愁訴が伴うことがほとんどです。情緒が不安定になり、不安感に襲われやすくなる、集中力がなくなるといった状況もしばしば見られます。一方で、難聴を伴うことはほとんどありません。
ストレスや疲労が原因
心因性のめまいの場合、原因の多くはストレスや疲労。ストレスの蓄積や自律神経の乱れが内耳や脳幹の働きに悪影響を及ぼし、めまいを起こすと考えられています。また、血流が滞ることでもめまいが起きることが分かっています。
うつ病予備軍と呼ばれるような方々がかかりやすい病気としても知られています。性格は真面目で几帳面。周囲のプレッシャーや期待を重荷に感じてしまう。神経質で細やかなことが気にかかる。常に何か悩み事を持っている。といった方は心因性めまい発症のリスクが高いです。
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安静にしてストレスからの解放を
めまいは身体が発するSOSサインです。そのまま放置すると、不安障害や自律神経失調症などに移行し、それがうつ病の引き金になることもあります。めまいや耳鳴りが気になった時には、早めに専門医の診察を受けましょう。
耳鼻科での診察と検査で特に異常な所見がなく心因性のめまいと診断された場合には、心療内科に行ってみましょう。抗不安薬や血流改善薬による治療でストレスによる自律神経の乱れや不眠、不安を和らげることができれば、めまいも改善されます。