近年、なにかと話題の「ハラスメント」ですが、世界的にみても社会問題となっており、職場や家庭内でも身近に起こると言われています。

では、場面別でいったいどのようなハラスメントが存在するのかをご覧下さい。

職場に多いハラスメント1(セクシャルハラスメント)

セクシャルハラスメント(通称セクハラ)とは、性的な嫌がらせを主とするハラスメントです。
セクハラは、上司から部下に対して行われることも多く、決して男性から女性に対して行われるというものでもありません。

以下でご紹介するのは実際に起こったことのある事例です。

新入社員であるA君が直属の上司であるBさんから頻繁に食事に誘われたり、手作りのお弁当を食べるように強要されとても困っていました。

そして、その行動は徐々にエスカレートするようになり、お酒を飲んだ勢いでホテルに誘われたり、体を触られるなどの性的嫌がらせを受けるまでに発展したのです。

このように、男性が女性に性的嫌がらせをするというのがセクハラなのではなく、性別関係なく性的な嫌がらせを受けた場合はセクハラに認定されます。

セクハラの対処には、物的な証拠を集めるなどの時間がかかりますが、最近では労働基準監督でも相談になってくれるケースもあります。





職場に多いハラスメント2 (マタ二ティハラスメント)

最近話題になっていたので、テレビなどを通してご存知の方も多いと思いますが、妊娠や出産をした女性を対象に嫌がらせをして職場復帰を断念させるなどのマタハラ被害が社会問題となっています。

妊娠している女性に過剰な重労働を強制したり、言葉による嫌がらせやいじめなどは年々エスカレートしており、日本の少子化に拍車をかける社会問題になりかねないと、最近では政府も対策に動き出しています。

家庭に多いハラスメント(モラルハラスメント)

芸能界でも有名のおしどり夫婦である高橋ジョージさんと三船美佳夫妻の離婚問題で話題になったのも記憶に新しいモラルハラスメントですが、一方的に欠点を攻めつづけたり、人格否定を行うことで支配しようとするのがこのハラスメントの危険なところです。

三船美佳さんも、延々と「お前はダメなやつだ」と罵倒され続けたとメディアに話していたそうですが、モラルハラスメントの典型的な行動とも言えます。

特に、家庭内という閉ざされた空間で起こるこのモラルハラスメントは、加害者・被害者ともに自覚がないといったケースも多く、なかにはうつ病と診断され自殺にまで追い込まれることもあります。

最近ではモラハラ救済団体というのも多くありますので、当てはまる節がある方は、気軽に電話などで相談してみて下さい。