「水中ウォーキングの効果」に関して、③筋肉増強および疲労のための熟睡効果について、記します。
なお、筋肉増強と、疲労のための熟睡効果は、別個のものであり、両者に因果関係はありません。
ダイエットのために水中ウォーキングをする人がいる一方で、逆に、筋肉をつけるために水中ウォーキングをする人たちもいます。
陸上でふつうの歩行もままならないという方にとっては、歩かないことによる脚の筋肉の衰えがあります。水中では浮力がありますので、膝などに痛みがある場合でも、水中ではウォーキングができ、ウォーキングすることにより脚の筋肉の衰えを防ぐことができるのです。
この場合は、リハビリの要素が強いと思われます。「変形性膝関節症」という膝関節の軟骨がすり減る症状があります。激しい膝の痛みを伴うものです。激しい痛みの時は、安静が必要です。しかし、安静だけをしていると、膝の周りの筋肉が衰えていくばかりです。
膝の周りの筋肉を強化するには、陸上で歩くと、体重が膝に乗り、膝に痛みが伴うことが多いですから、水中ウォーキングが有効です。水の浮力のため、水中ウォーキングでは膝への負荷が少なくなり、膝の周りの筋肉増強に役立ちます。 膝などの痛みを抱えていない一般の人たちにとっても、水中ウォーキングは筋肉増強に役立ちます。
水圧に抵抗して歩くことで、脚や腕などの筋肉増強が期待されます。
筋肉が強く、かつ、太くなると基礎代謝が上がります。
消費エネルギーの70%は基礎代謝と言われています。
残りの30%が運動により消費されます。
基礎代謝の能力は筋肉量が大きいほど高くなるといわれています。
したがって、水中ウォーキングにより筋肉が増強すると、基礎代謝が上がり、エネルギーを消費しやすくなるのです。水中ウォーキングにより、脂肪の少ない筋肉量の多い身体に変わっていくことが期待できます。
次に、疲労のための熟睡効果について記します。
水中ウォーキングを例えば、1時間すると、筋肉がつき、エネルギーが消費される効果に加えて、疲労感があり、夜熟睡できる効果が得られます。
寝る前にカフェインを摂取する、あるいは寝る前にアルコールを摂取することにより、眠りが浅くなる、夜中目を覚ましてしまう、夜中目を覚ました後に眠れなくなるというようなことがあります。
なるべく、寝る前はカフェインやアルコールを摂取しない方がいいですが、水中ウォーキングにより疲労感があり、夜中ぐっすり眠れるという効果も期待できます。