立ち上がった時にいきなりふらっとした経験はありませんか?一瞬だけの症状を体感される方は多いと思いますが、一般的な立ちくらみとは異なり、起立性低血圧と呼ばれる病気の場合もあります。では起立性低血圧にはどんな特徴があるのか、まとめてみましたので参考にしてください。
起立性低血圧の特徴について
立ち上がった時や寝ている姿勢から急に起き上がった時に感じるめまいやふらつき。この症状が一度だけでなく継続する場合は起立性低血圧が疑われます。
めまい以外にも疲労感やどうき、目のかすみ、失神を起こす場合もあります。症状がでるのは午前中が多く、食後や運動をした後に悪化する特徴があります。また高齢者の場合では食後の失神を起こす場合もありますので、早期に診断を受けて治療を開始することが必要ですね。
この病気の原因は血圧調整をする代償機序が正常でない事が原因になります。病的な事以外では年齢による体の衰えなども要因になり、高齢者に特に多くみられる病気の一つです。
心臓の機能が低下してしまうと立ち上がった時の心拍出量がコントロールできない為、めまいや失神などの症状を起こすのです。
起立性低血圧かどうか検査する方法
立ち上がった時にふらっとすることは決して稀ではありませんが、これが起立性低血圧であるかどうかを判断するには医療機関での検査が必要です。
検査では起立時の血圧測定を行ったり、寝ている状態や座っている時の血圧を比較することで収縮期血圧と拡張期血圧の診断を行います。
女性の方に多い低血圧ですが、通常の場合は食生活や生活習慣での改善が可能です。しかし起立性低血圧の場合には治療が必要になりますので、立ちくらみなどが続く場合はすぐに内科で診察を受けましょう。
起立性低血圧を治療する方法はあるの?
起立性低血圧を治療する方法は生活指導、運動療法、そして物理療法などがあります。患者さんの症状により一番適切な治療方法が判断されますが、なかでも生活習慣は血圧を安定させるためには欠かせません。
また日常生活の中では予防の為に、ゆっくり立ち上がるなどの動きに注意する点も重要です。弾力性の強いストッキングを着用して。足の血液を循環させる方法などもありますが、自分の努力で症状を改善させるメリットも沢山あります。
重症の場合にはフルドロコルチゾンと呼ばれる塩分系のホルモンを使用する場合もありますので、治療方法はそれぞれの症状によって異なります。低血圧になりやすい方は日頃からの体調管理が大切ですね。