他の抗酸化物質よりも活躍の場が広いポリフェノール。

普段の食事でもポリフェノールを摂取している

 皆さんに馴染みのあるものとして代表的なポリフェノールには、カテキン(緑茶)、アントシアニン(ブルーベリー)、ルチン(蕎麦)、イソフラボン(大豆)などがあります。これらは身近な食べ物の多くに含まれているため、普段の食生活で摂ることができます。
 ビタミンCは細胞間の水溶性部分でのみ、ビタミンEは脂溶性部分でのみ抗酸化効果を発揮しますが、ポリフェノールは、水溶性部分、脂溶性部分はもちろん、活性酸素のダメージを最も受けやすい細胞膜上でも抗酸化作用を発揮します。この抗酸化力が体内の多岐にわたり作用する点が、ポリフェノールの最大の特徴です(図4)。