意外と知らない「ビタミン」のホント②

水溶性ビタミンは調理法に注意

ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに大別されます。
 水溶性ビタミンには、ビタミンB群やビタミンCがあり、その名のとおり、水に溶けやすい性質があります。摂り過ぎた際は尿の中に排出されます。そのため、水溶性ビタミンは〝その日暮らしのビタミン〞と考え、常に摂り続けなければなりません。
 よく、ビタミンCを摂ろうとして野菜を多く食べる人がいますが、例えばキャベツを千切りにした後に水にさらしてしまうと、ビタミンCはあっという間に水中へ逃げてしまいます。ビタミンCが多く含まれている野菜を食べているから安心するのではなく、その野菜をどのように調理するかも大切です。
 『日本食品標準成分表(2010)』によると、ビタミンC を多く含む食品には、ブロッコリーやピーマンなどの緑黄色野菜、イチゴなどの果物や緑茶などがあります。
 ちなみに私は普段から緑茶をよく飲んでいますが、茶葉を粉末にして一緒に飲むように心がけています。こうすることで、ビタミンCをより確実に摂れていると思います。
また、調理方法が難しく食物からの摂取が難しいものの一つに葉酸があります。このように食物からでは十分な摂取が難しい葉酸ですが、体にはとても大切な栄養素です。葉酸サプリなどを利用して十分な摂取量を取れるようにしましょう。

酵素の働きを助けるビタミンB群

 ビタミンは、体内で「補酵素」として活躍するものです。補酵素は、ヒトの消化や代謝を促す酵素の働きを助けます。ビタミンB群の中でも、B2とB6の欠乏は皮膚や粘膜の炎症につながるため、肌トラブルの原因にもなります。さらにB6は脳の神経伝達物質やメラニン色素生成にも働きかけます。これは個人的な予測ですが、このB6の働きから想像すると、若白髪もB6の不足が影響しているのではないでしょうか。