13種類あるヒトのビタミンの中でも肌にはやはりビタミンC①
ヒトは進化の過程でビタミンCを〝食べて摂る〞ことを選んだ!?
ヒトが健やかに生きるために必要なものの一つにビタミンCがあります。しかし、ヒトは体内でこれを作ることができません。常に必要なものなのに、なぜ体内にこれを作る機能がないのでしょう。
最近の説では、本来ヒトはビタミンCの合成経路を持っていたと言われています。しかしヒトは雑食なので、いろいろなものからビタミンCを摂ることができます。体内の合成経路からビタミンCを作るより、体外からビタミンCを摂った方がはるかに簡単なのです。そのため、進化の過程でヒトのビタミンCの合成経路は失われたのではないかと考えられています。
最近の説では、本来ヒトはビタミンCの合成経路を持っていたと言われています。しかしヒトは雑食なので、いろいろなものからビタミンCを摂ることができます。体内の合成経路からビタミンCを作るより、体外からビタミンCを摂った方がはるかに簡単なのです。そのため、進化の過程でヒトのビタミンCの合成経路は失われたのではないかと考えられています。
体に入ったビタミンは生命維持に優先して使われる
ビタミンは、ヒトの体内で補酵素として働きます。食物から摂り入れたビタミンは、小腸で吸収され、細胞に取り込まれ、残りが脳や心臓などに優先的に伝達されていきます(図1)。なぜ脳や心臓が優先的なのかというと、これらが生きるためにまず必要な器官だからです。
ある実験で、ネズミをビタミンC欠乏状態にしました。その後一気にビタミンCを与えてみたところ、ビタミンCを投与後のネズミの体内では、脳や心臓のビタミンCの濃度が5〜6割上がっているのに対して、皮膚のビタミンCの濃度はまったく上がりませんでした。脳や心臓におけるビタミンCは、「ドーパミン」を出したり、筋肉を動かしたり、生命維持の働きに直接関係しているからです。
ある実験で、ネズミをビタミンC欠乏状態にしました。その後一気にビタミンCを与えてみたところ、ビタミンCを投与後のネズミの体内では、脳や心臓のビタミンCの濃度が5〜6割上がっているのに対して、皮膚のビタミンCの濃度はまったく上がりませんでした。脳や心臓におけるビタミンCは、「ドーパミン」を出したり、筋肉を動かしたり、生命維持の働きに直接関係しているからです。