直接肌に触れる布団やシーツ、マットレスなど、洗剤や漂白剤を使うのはちょっと…でもカビくさい…。普段から気を遣っているつもりでも、梅雨時になるとどうしてもじめじめしがちな寝具類。就寝時の大量の汗を吸い込んで予想以上に湿気ています。

黒い点々は何?

布団やマットレスの裏に、黒い点々としたシミのようなものを見たことはないですか?誰かがボールペンやマジックでいたずらをした訳ではありません。あれは「カビ」です。放っておくと生地が浸食されてベロベロに破けます。正に布団やマットレスが腐っていくような感じです。想像できますか?

では、黒いポツポツを見つけた時の対処法を紹介します。

<家庭では洗えない布団・マットレスの場合>

濯ぎや脱水の出来ない布団には、「重曹」と「エタノール」を使います。
お掃除には大変重宝する重曹ですが、お布団でも活躍します。

・重曹スプレーの作り方
水(500ml)に重曹を大さじ1杯半~2杯程度を溶かす。
※重曹のパッケージにもつくり方が記載されています。
これを空のスプレーボトルに入れる。

・カビ取りの仕方
1.カビの部分に重曹スプレーをシュッシュッとかけます。そのまま3分程放置。
2.使い古しの歯ブラシでカビの部分をこすります。
3.丸めたティッシュを押し付けて水分を取ります。(ティッシュが1番吸い込みがよい)
4.エタノールを浸み込ませたティッシュで3分ほど湿布します。
5.しっかり乾燥させます。(自然乾燥では心配な場合はドライヤーを使ってもよい)

これで汚れ取りと滅菌が完了です。
洗剤を使わない、使えない場合でもこうしてカビ取りは出来るんですね。

ただし、見た目で黒い点々が残る場合もあります。やはり気になりますよね。色素はどうしても漂白するしかないんです。その場合は、直接布団にも使えるカビ取り剤があるようなので、少々匂いは強いようだけど試してみるのもいいかもしれませんね。

他には、思い切って布団丸洗い専門のクリーニングに出してしまうという手もありますよ。お財布には厳しい選択ですけど…。

<シーツなど洗濯が可能な場合>

これはもうジャンジャン、ザブザブ洗っちゃってください。
例えばハイター系の漂白剤で1時間程付け置き洗いが無難です。すすぎをしっかりと行って、匂いが残らないように。
注意点は、生地の色が「白」なら「塩素系漂白剤」で大丈夫です。
「柄もの」や「色もの」の場合は、「酸素系漂白剤」で、色落ちや生地の劣化を避けましょう。

面倒なことになる前に、今のうちに布団のカビを予防!

フローリングに直接布団を敷くのはやめましょう。通気性が無くカビは生え放題の環境ですよ。

<予防の仕方>
・除湿シート、もしくは新聞紙でもよいので布団の下に敷くとよい。
・敷きっぱなしにしないで、移動させるか干す。
・布団乾燥機でまめに湿気を取り除く。
・スノコを布団の下に設置する。

などなど、とにかく湿気を溜めこまないのが1番です。起きたら扇風機で1時間ほど、布団に風をあてるだけでも汗などが蒸発してくれますよ。
気持ちよく梅雨を過ごせるといいですね。