キャンドルブッシュの副作用

なかなかお通じが来ない。ポッコリお腹、カチカチお腹、どうしよう！
そんなお腹をすっきりさせるのに役立つのが、「キャンドルブッシュ」。

「便秘に効く」「ダイエットにいい」という口コミで人気が広がっています。
でも、意外な副作用があるのを知っていますか？

効果があり過ぎる？

2010年ごろから、キャンドルブッシュの茎を細かくし、乾燥させたものが含まれた健康茶を煎じて飲んでいたところ、効果があり過ぎる（お腹が緩くなりすぎる）という声が、国民生活センターに寄せられはじめました。

消費者の声を受けた国民生活センターは、2013年10月から12月にかけて、キャンドルブッシュを含む健康茶についての商品テストを実施しました。

※国民生活センターは厚生労働省の管轄下にある独立行政法人です。
私たちの消費生活すべてに関する問題の苦情処理や商品テスト、調査研究を行う機関として知られています。

医療用医薬品の場合、センノシド配合下剤の1回の最低服用量中のセンノシドの量は、12ｍｇとなっています。キャンドルブッシュが含まれた健康茶をカップ2～3杯飲んだ場合、センノシド摂取量が12ｍｇを越し、医療用医薬品と同じかそれ以上のセンノシドを摂取する可能性があることが分かりました。　

大腸が収縮と弛緩を繰り返しながら腸内に溜まった便を肛門まで運ぶ動きのことを「蠕動運動（ぜんどううんどう）」といいます。

センノシドは蠕動運動を促進して便通を改善させる働きをするので、センノシドを過剰摂取すると蠕動運動が活発になりすぎて下痢や腹痛が起こることになります。

キャンドルブッシュを含む健康茶を摂取する場合には

キャンドルブッシュの功罪が明らかになった今現在、キャンドルブッシュ100％のお茶は市販されていません。

キャンドルブッシュに緑茶や紅茶、マテ茶、ルイボス茶やハトムギ茶、ギムネマ茶、ドクダミ茶などをブレンドして市販されています。

でも、100ｇあたりのお茶の中に、キャンドルブッシュが何グラム入っているのか、センノシドはどのくらい含まれているのか、開示義務がないことに変わりはなく、購入する際にはよく注意をして購入することが必要になります。

また、使用にあたっては、体調をよく観察しながら少しずつ使用することが大切です。