お通じが来ない苦しさは、経験した人でないと分からないもの。体が重くて苦しくて、早くなんとかしたい!
そんな苦しさから解放してくれるのが、便秘薬や、キャンドルブッシュのような便秘茶。でも、そんなツールに頼らない便秘解消法もあります。まずは便秘の原因を探ってみましょう。
※ここでいう便秘とは、弛緩性便秘や痙攣性便秘といった「機能性便秘」を指します。

どうして便秘になるの?便秘の五大原因を読み解く

食物繊維不足

食物繊維は、便のカサを増やし、大腸の蠕動運動を活発にするという大切な働きをします。また、有害物質を吸着して体外に排出し、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やしてくれます。
食物繊維が不足すると、腸の蠕動運動が弱まり、便が硬くなり、排出されにくくなって便秘になります。
<対策> 
 穀類や野菜、豆類に含まれる不溶性食物繊維と、海藻類、果物などに含まれる水溶性食物繊維をバランスよく摂るようにしましょう。

筋力不足

腹筋運動
便を押し出すためには、腹筋や骨盤底筋といった筋力が必要です。筋力が低下していると排便するのに必要な力が弱くなり、いきむことができなくなって便秘になります。

<対策>
激しい運動は必要ありません。一駅分歩いてみる、階段を使って上り下りする、1日1回適度なストレッチをする。お腹に力を入れて深呼吸を10回するだけでもOK。無理なく自分のペースで続けてみましょう。





腸の蠕動運動の停滞

腸の蠕動運動が鈍くなると、便が腸内にたまったまま排出されずに詰まってしまって便秘になります。
<対策>
1日1回の腸マッサージがおすすめ。おへそを中心に右から左へ時計回りにゆっくりもみほぐすだけ。力を入れずに、手の感触を確かめながらやってみましょう。硬さを感じるところには便が詰まっているので、少し力を加えて丁寧に。最後に、おへその下にあるS字結腸を上から下にもみほぐしておきます。

腸内の善玉菌不足

私たちの腸の中には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類の細菌が棲んでいます。この細菌のグループが「腸内フローラ」です。三つの腸内フローラのバランスが崩れると、排便のリズムが崩れ便秘の原因になります。
<対策>
納豆やキムチといった発酵食品、ヨーグルトのような乳酸菌、そしてオリゴ糖をよく摂って善玉菌を増やすようにしましょう。

ストレス

ストレス
不規則な生活からくるストレスは腸内環境を悪化させ、便が硬くなってしまって便秘の原因になります。
<対策>
毎朝起きたらコップ1杯の水を飲んで、腸に刺激を与えることを習慣づけましょう、夜寝る前にはお風呂で体をあたためて血行を良くしましょう。