13種類あるヒトのビタミンの中でも肌にはやはりビタミンC④

肌に効かせるためには相互作用と高濃度がカギ【2】
ビタミン配合化粧品は、複数の配合を確認して選ぶ

 ビタミン配合化粧品には、複数のビタミンやアミノ酸が入っているものが多くあります。これはビタミンの相互作用を考えています。

たとえばビタミンCはすぐに酸化されてしまう性質で、二段階の酸化をします(図3)。

第一段階の酸化を還元するのはビタミンB2です。第二段階の酸化を還元するのはグルタチオンです。ですからビタミンCだけでなく、ビタミンB2や抗酸化ペプチドであるグルタチオンを一緒に取り入れるなど、他のビタミンやアミノ酸と一緒に摂った方が、はるかに効果を期待できます。

また、ビタミンEは末梢血管の拡張作用を促し、活性酸素を消去する働きがありますから、これもビタミンCと一緒に摂った方が効果的でしょう。私が勧めている「カクテルビタミン注射」には、ビタミンCに加えてビタミンB2、B6、ビタミンH(ビオチン)、アミノ酸など、全部セットで配合しています。

なお、低分子のヒアルロン酸、コラーゲンが入っているものもいいでしょう。低分子のヒアルロン酸やコラーゲンが角質層に入ると、それが核になって、自前のコラーゲンやヒアルロン酸を作ることがあります。

※うんちく 蟹などの甲殻類に多く含まれる「アスタキサンチン」こちらも注目の成分です。アスタキサンチン配合のアスタリールについてはこちら