ビタミンは知識があってこそ活かせる栄養素

意外と知らない「ビタミン」のホント①

知識があってこそ活かせる栄養素

 美容や健康を意識する女性の多くが、ビタミンを摂ることを心掛けていると思います。

しかし、なぜか今の若い世代は栄養状態が悪いと言われています。三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)を知っていても、ほかの栄養素に関してはよく知らない、ビタミンもその一つです。
 美容や健康を極めるために、どのような生活を送ればよいのか、現代の研究ではまだ完全には解明されていません。

そんな状況の中で、『ビタミン○○が良い』というようなブームは常に起こり、『肌にいいから』『老化防止に』と、特定のビタミンを集中的に摂っている人が多くいます。
 ところが実際は、どんなビタミンがどれだけ必要か、どのビタミンが自分に不足しているかは、個々の健康状態で異なるはずです。

ビタミンを摂ることに積極的でも、自分の体に必要なビタミンがどれかを理解している人は、意外と少ないのではないでしょうか。

ビタミンは代謝を促す”潤滑油”的なもの

そもそも、「ビタミン」とは何か。ビタミンとは、生物が生体を維持するうえで必要な微量の栄養素のうち、ミネラルを除いたものの総称です。また、これらは生物種によって異なり、ヒトの場合、現在のところ13種類がビタミンとして認められています(表1)。

ビタミンは、体のエネルギー源(三大栄養素)の働きを円滑にするために欠かせないものです。これらはそれぞれ働きが異なるので、体内での一日あたりの消費量も異なります。しかし、ヒトはビタミンのほとんどを体内で合成することができません。そこで私たちは、食品やサプリメントからビタミンを摂り、これを補っています。

意外と知らない「ビタミン」のホント②

水溶性ビタミンは調理法に注意

ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに大別されます。

 水溶性ビタミンには、ビタミンB群やビタミンCがあり、その名のとおり、水に溶けやすい性質があります。摂り過ぎた際は尿の中に排出されます。そのため、水溶性ビタミンは〝その日暮らしのビタミン〞と考え、常に摂り続けなければなりません。
 よく、ビタミンCを摂ろうとして野菜を多く食べる人がいますが、例えばキャベツを千切りにした後に水にさらしてしまうと、ビタミンCはあっという間に水中へ逃げてしまいます。

ビタミンCが多く含まれている野菜を食べているから安心するのではなく、その野菜をどのように調理するかも大切です。
 『日本食品標準成分表(2010)』によると、ビタミンC を多く含む食品には、ブロッコリーやピーマンなどの緑黄色野菜、イチゴなどの果物や緑茶などがあります。

 ちなみに私は普段から緑茶をよく飲んでいますが、茶葉を粉末にして一緒に飲むように心がけています。こうすることで、ビタミンCをより確実に摂れていると思います。

酵素の働きを助けるビタミンB群

 ビタミンは、体内で「補酵素」として活躍するものです。補酵素は、ヒトの消化や代謝を促す酵素の働きを助けます。ビタミンB群の中でも、B2とB6の欠乏は皮膚や粘膜の炎症につながるため、肌トラブルの原因にもなります。さらにB6は脳の神経伝達物質やメラニン色素生成にも働きかけます。これは個人的な予測ですが、このB6の働きから想像すると、若白髪もB6の不足が影響しているのではないでしょうか。

意外と知らない「ビタミン」のホント③

欠乏も過剰摂取も注意したい脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあります。
 皮膚や粘膜の活性に働きかけるビタミンA、血液を凝固させる成分を生成するビタミンKなど、脂溶性ビタミンも健康のために必要です。

特に近年は、ビタミンK欠乏症の妊婦が増えています。ビタミンKが欠乏すると、出血が止まりにくくなるなど重篤な症状にもなるため、新生児には生後すぐにビタミンKシロップを与えています。

 脂溶性ビタミンは、水溶性ビタミンのように摂り過ぎた分が尿として排出されません。肝臓などに貯蓄され、徐々に胆汁を介して腸に循環し、またすぐに腸から吸収され、再び蓄積されます。そのため、脂溶性ビタミンを摂り過ぎると、ビタミン過剰症の原因にもなります。もっとも、普通の食生活で、脂溶性ビタミンを摂り過ぎるということは殆どありません。

ただし、サプリメントで不足分を補う際は、摂り過ぎに注意したいところです。
 食品から摂ったビタミンそれぞれが然るべき器官で働くことで、全身の代謝を促し健康維持につながります。化粧品の中には〝○○ビタミン配合〞とうたうものが数多くありますが、肌からのビタミン補給に注力する前に、新鮮な食品からビタミンを摂り入れ、体内の栄養環境を整えることが先決です。

再生力を育む7つのペプチド

化粧品成分としてのペプチド4

医療では、ヤケドによる皮膚移植治療や角膜切開での傷の回復に用いられている。53個のアミノ酸からなり、表皮細胞のDNA合成と細胞分裂させる「シグナル因子(司令塔)」の役割を果たす。皮膚の新陳代謝を活性化させ、ターンオーバーを促進させる。細胞の成長を促進させる働きから、シミ・シワ・ニキビなど多くの悩みに効果的と考えられている。

「ラミニン」(基底膜にあるタンパク質)に似た作用を持つ。基底膜上のタンパク質合成を促進させ、表皮と真皮間の結合を強化する働きがあり、肌そのものを強化できる。また、皮膚の新陳代謝にも深く関わっていると考えられている。老化によってできたシワを解消する効果が高く、ハリのある肌へと回復させる。肌を強くできるので、これから先の研究結果によっては幅広い活用が期待できる。

成長ホルモンに似た作用を示すペプチド。破損している細胞の再生を促進し、老廃物を排出させる作用があることから、ターンオーバーの促進に期待できる。また、脂肪を燃焼させる効果があるので、すっきりとしたフェイスラインに改善することも可能。

「線維芽細胞増殖因子」とも呼ばれる、アメリカで肌老化を抑制する特許を取得しているペプチド。FGFを肌に塗ると、線維芽細胞の数が増えたという報告がある。このことから、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の増加が見込まれ、肌水分量の増加やシワ・タルミの改善が期待できる。

コラーゲン線維形成を正常に行う際に欠かせない「デコリン」と似た作用を持つペプチド。まだ発見されて新しく、コラーゲン産生を継続的に行う効果が期待できる。コラーゲン線維を束ねることで肌の密度を上げ、ふっくらした弾力性を回復させる効果がある。

瞼のむくみや目元のたるみは、血流の悪さやリンパの流れの悪さからくるものが多い。その血流やリンパの流れを改善させ、ハリのある若々しい目元に回復させる効果を持つのがこのペプチド。デリケートでケアが難しい目元に使え、たるみ・ハリのなさ・目の下のクマ解消にもつながるため、若々しくすっきりとした目元を取り戻す効果が期待できる。

6個のアミノ酸に酢酸が結びついたペプチド。「アルジルリン」や「アルジレリン」とも呼ばれている。筋肉の収縮を抑制することで筋肉の緊張をほぐし、細胞の膜タンパク質の動きをなくし、固定させる働きにより、表情ジワを軽減させる効果がある。表情ジワ治療に使用するボトックス注射に似ているため、「塗るボトックス」とも呼ばれている。

これからのペプチドに期待する機能。

 注目しているペプチドは、『ヘキサペプチド― 11』です。これは紫外線ストレスを与えながら培養されたペプチドです。紫外線で受けた肌のダメージを補修する効果が備わっています。肌が紫外線で受けるダメージは思っているよりも高いですよね。UVカット剤や美白化粧品でのケアだけでは、追いつかないことも多くあります。そこで肌そのものを紫外線から受けるダメージに対抗できるように、肌を強くしておきましょう。すると紫外線からのダメージでできるシワなどの老化を軽減できると考えられるからです。ヘキサペプチド―11の効果が十分に生かされている化粧品の開発が今の課題であると言っても過言ではありません。実現すれば、紫外線で受ける肌のダメージは軽減されるどころか、回避できると期待できます。

美容成分となるポリフェノールを探そう―悩み4 毛穴の開き・黒ずみ

美容成分となるポリフェノールを探そう―悩み4 毛穴の開き・黒ずみ

毛穴の黒ずみは開いた毛穴に角栓などの汚れが蓄積してできるため、毛穴の開きを改善することが重要です。収れん作用のある成分は毛穴を引き締める効果が期待できるので、毛穴の開きや黒ずみを解消するのに役立ちます。

クララエキス

 

漢方では「苦参(くじん)」とも呼ばれる植物のエキス。効果の高い特殊なフラボノイドを多数含んでいます。収れん作用に加え、血行促進作用があります。この他消炎作用や抗菌作用もあります。

 

 

柿渋エキス

 

柿の渋み成分であるカキタンニンが主成分で強い収れん作用があります。この作用により毛穴を引き締め、黒ずみを予防します。また脂質の吸着効果があるので毛穴を清潔に保ちます。

「植物エキス」として配合されるポリフェノール

美容成分となる ポリフェノールを探そう

「植物エキス」として配合されるポリフェノール
化粧品としてのポリフェノールの効果

ポリフェノールは、サプリメントなどで口から取り込んでも美容効果がありますが、化粧品で肌から直接取り入れても効果的です。ポリフェノールを化粧品から取り入れる場合、ほとんどの化粧品に植物エキスとして配合されます。植物エキスには、ポリフェノールの他にビタミンやアミノ酸など美容成分も含まれています。「活性酸素から肌を護る」抗酸化が目的なら、植物エキスに含まれるポリフェノールが大変役立ちます。さらに、ポリフェノールには抗菌作用や美白作用など、抗酸化以外の作用も兼ね備えています。また、一つの植物エキスには数種のポリフェノールが含まれているため、結果的に美容効果が高まります。

 

 

お肌の悩みに合わせたポリフェノールの作用

そこで、シワやタルミ、ニキビや肌荒れなど肌トラブルについて、エビデンスのあるポリフェノールを集めました。肌トラブルを「シミ・くすみ」「シワ・タルミ」「ニキビ・肌荒れ」「毛穴の開き・黒ずみ」の4つに分け、それぞれの悩み別に効果的な植物エキスを紹介していきます。

ダイエットにスキンケアにポリフェノールの効果

抗酸化の万能選手、ポリフェノ―ル。

ダイエットにスキンケアにポリフェノールの効果

強い抗酸化力に加え、ポリフェノールには肝臓で脂肪の燃焼を促進させる働きもあるため、ダイエット効果も期待できます。ポリフェノールが多く含まれるコーヒーなどを飲んでから運動すると、脂肪の分解に働きかける遊離脂肪酸が増え、エネルギーを燃焼させやすくします。ただ、過度な運動は活性酸素を増やしてしまう可能性があるので、軽めの有酸素運動がおすすめです。
 さらにポリフェノールには、抗菌作用や殺菌作用、抗炎症作用もあります。雑菌から肌を守り、炎症を抑え、皮膚細胞のDNAをも修復してくれることから、睡眠不足やストレスからくるニキビ・肌荒れを抑えることができます。
 また、日焼けによるシミの発生を防ぐためにも、ポリフェノールは欠かせません。シミはメラニン色素が肌に沈着してできるもの。このメラニン色素を放出する色素形成細胞の「メラノサイト」を刺激するのが、紫外線を肌に受けることで大量発生する活性酸素だからです。いちご、ラズベリー、ザクロ、りんご、ナッツ類などに含まれる「エラグ酸」というポリフェノールには、メラニン色素の発生を抑制する効果があるため、これらを食べることもシミ予防に効果的です。※レスベラトロール配合のシミ取りクリームなども人気ですね。
 また、カテキンやタンニンを含む植物エキスには、皮膚のたんぱく質と結合することで汗腺や皮脂腺を収縮させ、水分や皮脂の分泌を一時的に抑える働きをするものが多数あります。
 本来であれば、〝身体のサビ落とし〞に役立つ抗酸化酵素は肝臓などが作り出していますが、年齢とともにこの機能は衰えてきます。これを補うために食事やサプリメントでポリフェノールを摂ることが、「身体の酸化=老化」を予防する、アンチエイジングにつながるのです。

ペプチドは肌悩みを解消する

化粧品成分としてのペプチド3

 毎日のスキンケアの中に、肌を回復させるエイジングケアを組み込むことは重要です。その際、ペプチドを配合した化粧品が強い味方になってくれるでしょう。

もっと肌のハリを実感したい、肌の弾力性を回復させたい、気になるシワを解消したい、目元のたるみを解消したいなどのエイジングケアには、ペプチドは特に優れた化粧品成分だといえます。またペプチド同士の組み合わせによって、さらに高い効果を期待できます。例えば、海外コスメであるkakehiki(唇美容液)は日本では医療機関で(特にナースさん)火がついた商品なのですが、ヒアルロン酸やペプチドが配合されておりそれだけ医療機関の間では、効果の高い成分とされています。

化粧品への応用例

化粧品に配合されているペプチドは医薬品とは種類が異なるうえ、作用も限定されています。医薬品に比べると作用が穏やかで即効性は低いですが、それでも肌再生効果は充分に期待できます。また、医薬品に比べ、副作用などの安全性が高くなっているので、安心してスキンケアにお使いいただけると思います。近年よく配合されているEGF(ヒトオリゴペプチド―1)は、もともと火傷による皮膚移植や角膜切開による傷の回復促進などの目的で使用されていたペプチドです。発見された当初は大変高額な成分でしたが、バイオ技術の発達により化粧品に配合しやすくなりました。

肌を再生させるためのペプチドの効果

●ターンオーバーを促進させる
●肌を強化する
●ヒトの成長ホルモンと同じ働きをする
●線維芽細胞を刺激する
●肌を健やかに整える
●血管やリンパの流れを活発にする
●表情ジワを緩める

再生医療と美容医療で使われるペプチドの力

化粧品成分としてのペプチド1
再生医療と美容医療で使われるペプチドの力

ペプチドの中には、肌細胞の生産を活性化させる効果を持っているものがあります。また、肌細胞そのものを活性化させ若々しさを取り戻す効果を持つものもあります。このような効果から、シワやたるみなど肌の老化に抗って肌を若々しく回復させようとする「攻めのスキンケア」、いわゆるエイジングケア目的で、ペプチドを使ってみたい方は多いのではないでしょうか?
 化粧品に配合されているペプチドの多くは、あらゆる角度から衰えた 肌を一掃し、生まれ変わらせる効果が期待できます。そのため、年齢による肌の悩みを解消したい方には、特におすすめの美容成分です。ペプチドが配合された2017年の人気商品としては、美容業界で注目をあつめているラシャスリップスです。ラシャスリップスには特許取得のペプチドや海洋性コラーゲン(コラーゲンブースターとか・・)、ヒアルロン酸が配合されているのが特徴で特に看護婦さんの間で人気です!※ラシャスリップスの有用性について

美容医療でのペプチドの役割

医薬品として用いられるペプチドと化粧品に配合されるペプチドには違いがあります。
 医薬品に用いられるペプチドは再生医療の一環で用いられていますが、その高い再生力から様々な可能性があり研究が進められています。昨年は再生医療用の「リコンビナントペプチド」を用い、細胞集合体と生体組織の間に血管を形成することに成功したという報告もありました。
 このような、ペプチドの再生力は美容医療の分野でも注目されています。美容医療では、主に肌の再生への速さ、広い範囲での効果が期待できるペプチドが使われています。
 例えばシワ治療に使われるペプチドは真皮内の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促進させます。作用の即効性が高い上に、肌自体が若々しく回復するので、経験した方の多くが効果を実感しやすいのです。しかし、副作用も考えられます。そのため、化粧品への配合は認められていません。

どうやってペプチドは美容効果を発揮する?

美肌作りをサポートするペプチド

ペプチドの美容効果は大きく、特に「新しい肌を作らせる」・「傷んだ肌を修復させる」という情報を持つものは、エイジングケア化粧品で注目の成分として活躍しています。例えば、「EGF(上皮細胞成長因子―ヒトオリゴペプチド―1)」は「肌を成長させなさい」という指令を出し、肌をイキイキさせる効果をが培養細胞などの実験で確認されています。

「FGF(線維芽細胞成長因子―ヒトオリゴペプチド―13)」は肌組織の生産工場である線維芽細胞に直接作用するので、コラーゲンやエラスチンの合成を促進することも同様の実験で確認されています。
 このような生理活性効果を期待されたペプチドは、培養細胞を使った実験から効果を確認するとともに、安全性についても充分研究されてから、化粧品に配合されています。

新規に配合されている機能性ペプチドは、安全性が充分に研究されているものであれば、使用して問題無いでしょう。安全性に関しての情報は、各メーカーのホームページで公開されていたり、化粧品技術者会が公表しているものもあります。見つからなかった際は、使う前にパッチテストを行うことを心掛けましょう。

化粧品成分としてのペプチド1
再生医療と美容医療で使われるペプチドの力

ペプチドの中には、肌細胞の生産を活性化させる効果を持っているものがあります。また、肌細胞そのものを活性化させ若々しさを取り戻す効果を持つものもあります。このような効果から、シワやたるみなど肌の老化に抗って肌を若々しく回復させようとする「攻めのスキンケア」、いわゆるエイジングケア目的で、ペプチドを使ってみたい方は多いのではないでしょうか?

 化粧品に配合されているペプチドの多くは、あらゆる角度から衰えた 肌を一掃し、生まれ変わらせる効果が期待できます。そのため、年齢による肌の悩みを解消したい方には、特におすすめの美容成分です。

美容医療でのペプチドの役割

医薬品として用いられるペプチドと化粧品に配合されるペプチドには違いがあります。
 医薬品に用いられるペプチドは再生医療の一環で用いられていますが、その高い再生力から様々な可能性があり研究が進められています。昨年は再生医療用の「リコンビナントペプチド」を用い、細胞集合体と生体組織の間に血管を形成することに成功したという報告もありました。

 このような、ペプチドの再生力は美容医療の分野でも注目されています。美容医療では、主に肌の再生への速さ、広い範囲での効果が期待できるペプチドが使われています。

 例えばシワ治療に使われるペプチドは真皮内の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促進させます。作用の即効性が高い上に、肌自体が若々しく回復するので、経験した方の多くが効果を実感しやすいのです。しかし、副作用も考えられます。そのため、化粧品への配合は認められていません。

美容医療の視点から考える化粧品成分としてのペプチド2
化粧品としてのペプチド

ペプチドを配合した化粧品を開発した、東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ院長今泉医師はこう語っています。

「私がペプチドを化粧品へ応用しようと思ったきっかけは、アメリカで出会ったやけど跡の治療クリームでした。私はこのクリームに配合された七種のペプチドが持つ肌再生効果に、感銘を受けました。

患者様が『ヤケド跡が治っただけではなく、肌にハリも出た』と大変喜ばれたのです。

つまり、ペプチドの持つ肌の再生力が、新しく肌細胞を生み出し、さらにコラーゲンの生成も促していたのです。

そこで肌に悩む多くの人々のために、このような魅力あるペプチドを化粧品に配合できないかと考えました。

現在の日本では、当時アメリカで出逢ったこれらのペプチドと全く同一のものを配合することはできないので、化粧品に配合できる範囲内で、同様の効果を期待できるペプチドを探しました。」

肌再生に働きかけるペプチド

 

「七種類のペプチドを選んでいますが、どれも肌再生に関わるものです。それぞれ作用するポイントが異なるものを選ぶことで、多面的な肌のエイジングケアを期待しています。」

化粧品成分としてのペプチド3

 毎日のスキンケアの中に、肌を回復させるエイジングケアを組み込むことは重要です。その際、ペプチドを配合した化粧品が強い味方になってくれるでしょう。

もっと肌のハリを実感したい、肌の弾力性を回復させたい、気になるシワを解消したい、目元のたるみを解消したいなどのエイジングケアには、ペプチドは特に優れた化粧品成分だといえます。またペプチド同士の組み合わせによって、さらに高い効果を期待できます。

化粧品への応用例

化粧品に配合されているペプチドは医薬品とは種類が異なるうえ、作用も限定されています。医薬品に比べると作用が穏やかで即効性は低いですが、それでも肌再生効果は充分に期待できます。また、医薬品に比べ、副作用などの安全性が高くなっているので、安心してスキンケアにお使いいただけると思います。

近年よく配合されているEGF(ヒトオリゴペプチド―1)は、もともと火傷による皮膚移植や角膜切開による傷の回復促進などの目的で使用されていたペプチドです。

発見された当初は大変高額な成分でしたが、バイオ技術の発達により化粧品に配合しやすくなりました。

肌を再生させるためのペプチドの効果

●ターンオーバーを促進させる
●肌を強化する
●ヒトの成長ホルモンと同じ働きをする
●線維芽細胞を刺激する
●肌を健やかに整える
●血管やリンパの流れを活発にする
●表情ジワを緩める

化粧品成分としてのペプチド4

医療では、ヤケドによる皮膚移植治療や角膜切開での傷の回復に用いられている。53個のアミノ酸からなり、表皮細胞のDNA合成と細胞分裂させる「シグナル因子(司令塔)」の役割を果たす。皮膚の新陳代謝を活性化させ、ターンオーバーを促進させる。細胞の成長を促進させる働きから、シミ・シワ・ニキビなど多くの悩みに効果的と考えられている。※ちなみに、ルミキシルペプチド配合の化粧品はシミに特化してます。

「ラミニン」(基底膜にあるタンパク質)に似た作用を持つ。基底膜上のタンパク質合成を促進させ、表皮と真皮間の結合を強化する働きがあり、肌そのものを強化できる。また、皮膚の新陳代謝にも深く関わっていると考えられている。老化によってできたシワを解消する効果が高く、ハリのある肌へと回復させる。肌を強くできるので、これから先の研究結果によっては幅広い活用が期待できる。

成長ホルモンに似た作用を示すペプチド。破損している細胞の再生を促進し、老廃物を排出させる作用があることから、ターンオーバーの促進に期待できる。また、脂肪を燃焼させる効果があるので、すっきりとしたフェイスラインに改善することも可能。

「線維芽細胞増殖因子」とも呼ばれる、アメリカで肌老化を抑制する特許を取得しているペプチド。FGFを肌に塗ると、線維芽細胞の数が増えたという報告がある。このことから、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の増加が見込まれ、肌水分量の増加やシワ・タルミの改善が期待できる。

コラーゲン線維形成を正常に行う際に欠かせない「デコリン」と似た作用を持つペプチド。まだ発見されて新しく、コラーゲン産生を継続的に行う効果が期待できる。コラーゲン線維を束ねることで肌の密度を上げ、ふっくらした弾力性を回復させる効果がある。

瞼のむくみや目元のたるみは、血流の悪さやリンパの流れの悪さからくるものが多い。その血流やリンパの流れを改善させ、ハリのある若々しい目元に回復させる効果を持つのがこのペプチド。デリケートでケアが難しい目元に使え、たるみ・ハリのなさ・目の下のクマ解消にもつながるため、若々しくすっきりとした目元を取り戻す効果が期待できる。

6個のアミノ酸に酢酸が結びついたペプチド。「アルジルリン」や「アルジレリン」とも呼ばれている。筋肉の収縮を抑制することで筋肉の緊張をほぐし、細胞の膜タンパク質の動きをなくし、固定させる働きにより、表情ジワを軽減させる効果がある。表情ジワ治療に使用するボトックス注射に似ているため、「塗るボトックス」とも呼ばれている。

これからのペプチドに期待する機能。

 注目しているペプチドは、『ヘキサペプチド― 11』です。これは紫外線ストレスを与えながら培養されたペプチドです。紫外線で受けた肌のダメージを補修する効果が備わっています。肌が紫外線で受けるダメージは思っているよりも高いですよね。

[br num=”1″]UVカット剤や美白化粧品でのケアだけでは、追いつかないことも多くあります。そこで肌そのものを紫外線から受けるダメージに対抗できるように、肌を強くしておきましょう。すると紫外線からのダメージでできるシワなどの老化を軽減できると考えられるからです。

ヘキサペプチド―11の効果が十分に生かされている化粧品の開発が今の課題であると言っても過言ではありません。実現すれば、紫外線で受ける肌のダメージは軽減されるどころか、回避できると期待できます。

肌に浸透可能な小さいアミノ酸

美肌作りをサポートするペプチド

 保湿効果のあるアミノ酸・ペプチド・タンパク質は肌の水分保持力を高めるため、効果的な成分です。植物エキスやプラセンタエキスにはアミノ酸やペプチドが豊富に含まれています。
 では、保湿以外の機能性についてアミノ酸から順に見ていきましょう。
 角質層はケラチンというタンパク質でできていますので、アミノ酸は肌につけると角質層深くまで浸透します。ペプチドやタンパク質も角質層になじみやすく、高い保湿効果により角質層のバリア機能を強化します。また、肌に備わっている「天然保湿因子(NMF)」はアミノ酸や尿素など20種類の成分で構成されているため、アミノ酸自体もNMFに取り込まれます。すなわち、アミノ酸は表皮のバリア機能を支える美容効果の礎になるのです。