認知症予防改善の赤ワインの活用について

お酒が大好き!といった人は多いことと思います。私も大好きで毎晩のように晩酌をしています。ただちょっと気になるのが、30代を過ぎたころからお酒を飲みすぎると記憶がところどころなくなったり、飛んでいたり、といった点です。お酒を飲むと認知症にもつながるのでは?という漠然とした不安もありました。
なぜなら祖父がお酒が好きだったこと、そして晩年は認知症がかなり進んだためです。そのため日ごろから認知症の予防に興味を抱いていました。

お酒の中ではビールが大好きで、次にワインといった感じです。テレビでワインが体にいいと言っていたので、ワインの効果に興味を抱いていました。
私が実践したのは普段のお酒を赤ワインに切り替えるといったところです。大好きなワインで認知症予防になるなんて一石二鳥!といった単純な理由です^^。
せっかく実験するなら自分の好きなものでやるのが1番だと思いました。
赤ワインについてはポリフェノールという成分が認知症予防に役立つといわれています。その他心血管疾患や糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防にも効果があり、ビールから赤ワインに切り替えた人も少なくないようですね。

量については、赤ワインは、1・2杯が効果的だといわれています。1杯ではなく2杯飲んでokというのもうれしいポイントです。
お酒を赤ワインに切り替えてから、ビールよりも体が冷えなくなった印象を受けました。ビールを飲むと体が冷えるのがわかるのですが、赤ワインはちょっとポカポカする感じで血行促進にも良いんだなと感じた次第です。大好きなお酒を飲みつつ、体にもいいことをしているというのがまたなんとも言えない満足感があります。

最近認知症は40代、50代にも発症しているそうです。私自身もまもなく40代に突入します。認知症は高齢者の病気と思いがちですが、人生も折り返し地点、やれることは普段からやっておいて損はないと思っています。
ビールについてもホップ由来のビール苦味成分がアルツハイマー予防に役立つといった研究結果が発表されています。ホップ成分はその他がんの抑制効果や肥満防止、骨密度低下を抑える働きもあります。
もちろん外での食事や週末はその日の気分でビールを飲むときもあります。
ちなみに2025年には65歳以上の5人に1人が認知症を発症するといわれています。そうなると後25年足らずです。この間にできる予防は最大限頑張りたいところです!

赤ワイン参照元:http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08639790R21C16A0000000
ビール参照元:http://www.kirin.co.jp/company/news/2016/1128_03.html

アルツハイマー型の認知症の診断を受けた声優大山のぶ代さん

長年ドラえもんの声を担当してきた声優でおなじみの大山のぶ代さんはみなさんもご存じのことと思います。ドラえもんは多くの人に愛されるアニメとしておなじみであり、日本だけではなく海外でも多くのファンが存在します。
大山のぶ代さんは2017年現在83歳を迎えました。2008年4月24日に心筋梗塞と脳梗塞を発症し、その後リハビリを行い見事復帰を果たしました。しかし2012年秋にアルツハイマー型の認知症の診断を受けます。この当時から1人でどこかへ行ってしまう徘徊やまったく想定できない不快な行動を繰り返すようになったといいます。

その一例として野菜を切りながら鍋を空焚きするといったものです。空焚きしているので匂いがすごい状態だったのですが、アルツハイマーの影響で大山さんは匂いに気がつかない状態で調理をしていました。
それだけに留まらず今まで普通にできた行動ができなくなり、電気はつけっぱなし、冷蔵庫は開けっ放し、服は裏返しでもお構いなし(気が付かない)、薬の飲み間違えなど小さなことから命に関わることまでさまざまな面で支障をきたすようになったといいます。

また脳の変化で暴言も増えていきます。2人は子供がいなかったこともあり、当時介護していたのは夫の砂川啓介さん。彼女のイメージを必死で保とうと周囲にひた隠しにし、介護のすべてを請負っていたのですがついには大便を粗相するなどといった事態になり、1人で抱えるには限界の状態になりました。

そこで相談したところ「1人抱えず公開したり周りのサポートを受けることが大事」とアドバイスを受け、大山さんの病状を公表、そして周りの力を借りるに至ったといいます。
砂川さんは『娘になった妻、のぶ代へ――大山のぶ代「認知症」介護日記』で手記を記載しています。こちらを読むとわかりますが、彼女の築き上げたイメージを壊したくないという思い、そして自らすべてを背負って介護に取り組んだ姿、変わりゆく妻への葛藤が記載されています。
介護は他人事ではありません。人生は生から始まり、そして老い(老後)が待っています。老いた時、認知症になりたくない、人に迷惑をかけたくない、と誰しも思うものです。なるべくなら家族でサポートしたいとも考えることでしょう。

実際に家族サポートだけでは限界が来る日が訪れることも少なくありません。介護は精神・体力・そして資金との闘いです。老人ホームや施設に入れることに罪悪感を感じる人もいるかもしれませんが、これらの力を借りて患者を安全な場所で介護することも大事なことです。女性はそういったことに目が届く可能性がありますが、男性の介護者となると、どういう風に周囲のサポートを受けるべきかわからない、といったケースが非常に多くみられます。砂川さんの例もその1つです。
現在奥様の介護をしている男性はもちろんのこと、男性の皆様は今後万が一でも奥様の介護が必要になった場合に備えて、砂川さんの日記はぜひ一読してほしい内容です。

介護に悩んでいる方は、今すぐサポート機関に相談することをおすすめします。

【体験談】認知症の母について

私の母は、2008年に潰瘍性大腸炎で2度入院しました。79歳でした。この病気は、自己免疫疾患で治ることはなく、今も投薬治療はしています。この時以降現在まで、入院に至るほどの症状は再発していません。

活動的で外出が多かった母は、入院によって人との接触が減ったせいか、退院後の日常生活で徐々に物忘れの症状がでてきました。電子レンジ、掃除機など電化製品の使い方がわからない、鍋を火にかけっぱなしにして焦がしてしまうなどです。実家には父母が二人で暮らしており、私は近くに住んでおりましたので、私が仕事帰りや休みの日にはほとんど毎日様子を見に行っていました。総合病院の物忘れ外来での診断はMRIでもCTでも脳の萎縮は確認できないため、アルツハイマー型認知症ではないとのことでした。年齢的なものということで、特に処方もありませんでした。

ですが、その後も物忘れが進み、いつも家で探し物をしている状態になったため、潰瘍性大腸炎でのかかりつけの医師に相談した結果、アリセプト(アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の症状を抑制する薬)を服用することになりました。眠前にレンドルミン(睡眠薬)半錠も服用していました。

その翌年、私の息子が重病になり、環境が一変しました。私が息子につきっきりになり、両親を看ることができないため、私の家から歩いて3分のところに両親は引っ越すことになりました。更に私の弟が遠方から転勤希望を出して両親と同居してくれることになりました。

母は、深刻な状態の孫のことが気がかりで精神状態が不安定になり、認知症が進みました。はじめの1年くらいは何とか私の家まで(同じマンションのとなりの棟)来れていたのが、徐々に部屋がどこかわからなくなり、別の階やお宅に行くようになりました。母は一人で買い物にも出かけていましたが、おつりをもらい忘れたり、薬局がどこかわからなくて、近くのお店に聞いたりしていたようです。

自宅では感情の起伏が激しくなってきました。母の「物忘れ」に対する父や弟の叱責が原因と思われます。

そのときは、アリセプトに加えて抑肝散(イライラや不眠に効果のある漢方薬)を1日1回服用していました。

迷子になることも何回かあり、GPS機能のついた見守り携帯を持たせたり、認知症ネットワークに登録したりもしました。

母を探し回ったことも何度かあります。母は私の電話番号だけは覚えていて、ある時などは、タクシーの運転手さんが電話してくれて戻ってきたこともありました。

私たちは外出をとめることはせず、なるべく見守ることにしていました。

しかし、父が亡くなり、その翌年に孫が亡くなると喪失感からか、母の認知症は進むばかりでした。薬については、潰瘍性大腸炎の薬との兼ね合いがあるため、増やせずにいました。母は、デイサービスでも帰宅願望が激しく、私の家に早めに連れて帰ってもらうようなこともしょっちゅうありました。

ケアマネを代えて、デイサービスもお泊りできる小規模なところに変わりました。そこでの母は、野菜を育てたり、ご飯やおやつ作りを手伝ったりと、活き活きとして過ごしていました。母と職員さんとの間にしっかりと信頼関係ができていたようです。これまでと違い、途中で帰ってくることはなく、週に1回~2回のお泊りもできていました。

問題は、自宅に帰ってきてからで、夜寝ないで押し入れをガサゴソしている母に、母と同居する弟は困っていました。

そこで、認知症専門医のいる病院を紹介してもらい、受診。アルツハイマー型ではないとのことで、引き続きアリセプトと抑肝散が処方されました。眠剤は本人がふらつくと話したため、飲んでいませんでした。母の普段の状態はというと、デイサービスから私の家に帰ってきて晩御飯を食べるのですが、夕方は不穏状態になることが多かったです。「帰る。」と言って、バッグを持ってでかけようとします。そんなときは、私が一緒に外に行き、少し散歩をして帰ってきたら落ち着きます。不穏のときは、ゆっくりと話をして手を握ったり、背中をさすったりすると落ち着きます。そのときは、昔のことを回想するようなお話をします。落ち着いたところで、晩御飯を食べて弟と自宅へ戻るのですが、そのあとが大変らしいのです。

「女の子がいっぱいきて、うるさい。」や、「知らん人が財布を持って行った」等、幻視がでてきており、弟は対応に限界を感じていました。

そこで、ケアマネにも相談し、近隣の施設での入所を決めました。

何件も見学をしましたが、気になっていたのは、帰宅願望がある利用者さんに薬の調整をするのかどうかでした。結局、それを強要はしないところを選びました。

現在、施設入所して2年近くたちます。1年ほどしたころ、母の幻視が激しくなりました。「白い帽子被った人が100人くらいこっちに来る。」「火事よ!大火事!」と施設のドアをたたいていたそうです。私の家に外泊したときは、カーテンが動くのを見て「洪水や!水がここまでくる。」と不穏状態でしたが、私が一緒の布団で寝て手をつないでいると落ち着きました。

そのころ病院は、それまでかかっていた認知症専門医のいる大きな精神科病院から紹介された心療内科の医院に変わっていました。施設に入っても、病院は変えずに通院していました。

幻視症状から、典型的なレビー小体型認知症と診断され、薬がかわりました。施設で夜も眠れていないので、眠剤もでました。

現在の処方です。これ以外に、潰瘍性大腸炎の薬も併用しています。

ツムラ抑肝散エキス2.5g   朝・昼・晩

ドネペジル塩酸塩OD錠10mg 朝1錠

メマリーOD錠20mg     夕1錠

ロゼレム錠8mg        眠前1錠

アリセプトは変わりませんが大幅に薬は増えました。

まだ、時々帰宅願望はでますし、他の利用者さんとのトラブルも絶えないそうですが、介助なしに歩けるし、ご飯もおやつもよく食べてくれます。

認知症の初期のころは、自分の中で葛藤が続き、かわいそうなくらい悩んでいました。進行が進んだ今の方が毎日幸せそうに見えます。

孫や私たち子供の名前を忘れてしまっていますが、会うたびに「よくきたね。」と、微笑んでいます。

いろんなものが見えて、不安なときはあるみたいですが、一時期にくらべたら落ち着きました。薬の服用が効いているのかもしれません。

家族が来たら、必ずボディタッチします。手をつなぎ、背中をさすると嬉しそうに笑います。何度も同じことを繰り返し話しますが、お話は上手です。足が浮腫んでいますが、歩くのは大好きです。外出もできます。認知症は進みましたが、以前より幸せそうに見えます。そして、まわりを幸せにしてくれる存在です。

【体験談】在宅介護5年で気づいた。夏場は1時間に1回の水分摂取が命綱に

祖母の在宅介護を経験し5年が経過しました。
夏場は「1時間に1回はコップ一杯の緑茶」を飲ますよう心がけています。
そう思ったきっかけは、在宅介護を始めて2年目の夏の出来事でした。

連日猛暑が続く中、祖母が夜間突然38.2℃の高熱を出しました。
暑さか、疲労か、風邪か?原因がわからず、救急で搬送していただき病院を受診しました。
診断結果は「尿路感染症」でした。
医者から

「認知症や高齢で体温変化を感じにくいことと、猛暑で患者が急増しています。1週間程入院すれば退院できるでしょう。退院後はなるべくこまめに水分を与えてください。また下を清潔にしてあげると予防できますよ。」
と説明をうけました。

 

「ばあちゃん、ごめん。防げる病気やった。なんとか生きて少しでも元気になってくれ」と、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

自分の介護が至らなかったことを後悔したり、油断していた部分があったと反省しました。
それ以来、日中は1時間に1杯の緑茶、夜間は寝る前とオムツ交替時に1杯ずつ必ず摂取させるようにしています。

ペットボトルの緑茶の中では、伊藤園の『お~いお茶濃い味』をオススメします。
トクホ以外のお茶の中では、特にカテキンが豊富に入っているようで、風邪・インフルエンザの予防や、内臓脂肪増加を防ぐなど、高齢者にとっては欠かせない役割を担ってくれます。

また、ヤクルトを注文し必ず1日一本飲ませています。
ヤクルトの中に入っているシロタ株という乳酸菌は、風邪予防に抜群の威力を発揮します。

スーパーなどで販売しているものはシロタ株が一本に200億個ですが、400億個含むヤクルトは、ヤクルトレディさんからしか購入できません。

シロタ株の数が倍違うのに価格は同じなのはびっくりです。

このような取り組みを続け3年経過しましたが、その後一度も尿路感染症を発症しておらず、インフルエンザや風邪を発症することもごく稀になりました。
ただ、認知症が徐々に進行し要介護度が高くなると、デイサービスやショートステイ等の介護サービスの時間を長く利用することができるため、一層介護する側も意識を高める必要があると思います。

というのは、テレビ・新聞・ネット等メディアがよく取り上げていますが、大半の施設は職員数に対し利用者過剰で、細やかなサービスをするには限界があると思います。

要介護状態が進めば進むほど体温変化に鈍化になりやすいです。
私の祖母はショートステイを2泊して帰宅すると咳をしたり、ボーっとしながら帰宅することがしばしばあります。
本人が「あんた、喉がカラカラしてるよ」と言える時は状態がまだ良く、それすら言わずボーっとしていることがあります。
だから、私は「喉渇いてるやろ、はい緑茶飲み」と半ば強引に飲ませると、水分が行き届き脳の働きもよくなるのか、よく話したり「お腹が空いた」と訴えるようになるのです。
夏場のこまめな水分摂取は命の源、今後も続けていきたいと思います。

【体験談】認知症患者に効果大 話を聞く、笑う、歩く、用事をしてもらう在宅自立訓練法

私は認知症の祖母を在宅介護しており、今年で5年目になります。

認知症の治療といえば、薬物療法やデイサービスのリハビリ療法等をよく聞くでしょうが、我が家は

「同じ話でも限界まで聞いて適度に相槌を打って返してあげることと、自分でできる事は自分で」

をモットーとした自然療法をメインにした結果、進行を遅らせることに成功しています。

 

私は男性でして、30代前半で祖母を介護することになったのですが、その理由は3つあります。

母親(祖母の娘)は、祖母が認知症と診断された直後に脳梗塞を発症したこと

私には妹と弟がいますが、共に結婚し子供もいて、独身の私が一番介護しやすい状況下であったこと

母子家庭で母親は体が強くなく、祖母が地方公務員で50年以上勤務し分譲マンションの購入・学費・食費・衣料費等の生活費を稼いでくれ、不自由なく育ててくれたこと、これが一番大きな理由でした。

私は20代前半で躁鬱病などの精神的な病になり、仕事はしていましたが休むこともしばしばあり、一つの職場で長続きしませんでした。

せめてもの償いと、祖母を老人ホームには入所させたくなかったのです。

 

祖母の介護をはじめて1年が経つころ、いきなり緊急事態が発生しました。

祖母が夜中に自宅のベットから落下し、身動きがとれなくなったのです。

すぐに救急車を呼び病院にかかったところ、幸い「打撲」との診断で済みましたが、2週間の入院を必要としました。

 

 

入院当初は

「私はこのままあの世に行くんかな。」

と冗談で笑っていた祖母でしたが、1週間が過ぎるころにはほとんど話さなくなり、表情も硬くなっていきました。

しまいには「あなただった?いつの間にか来てくれたのは・・・」などと嘆くようにまでなっていました。

 

歩行もだんだん難しくなり、更に1週間後には車椅子生活になっていました。

医者曰く

「病院は自宅と違い、歩くことや話すことが少なかったり、物を取ったりすることが少ないので、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)が認知症の人は低下しやすい」

とのことでした。

私は

「極力話を聞いてあげる、笑ってあげる、できることは自分でやってもらう」

という自立訓練法の介護を実践しました。

 

祖母は、

「戦争の時は疎開して海から泳いで逃げてきたの」

「公務員だったから生活はできたわね」

「お金ちょうだい、通帳みせて」

などと同じ事を初めて言うかのごとく、何度も毎日のように言ってきます。

 

私は、時にイラっとする事もありますが、デイサービスやショートステイを有効利用しながら、極力聞いて笑って話すようにしています。

 

お皿を洗ったり洗濯物をたたんだり、デイサービスやショートステイの用意や着替えの準備など、できる範囲で自分の事は自分でしてもらっています。

さらに真夏でも真冬でも関係なく、ウォーキングできる日は1日30分ほどですが、一緒に歩き、体力維持に努めています。

 

退院直後と比較すると、徐々に話したり笑ったり、自分で物をとったり歩いたりできるようになり、車椅子生活からなんと1ヶ月弱で脱出し、現在に至っています。

 

祖母も

「自分でできることはしないとね、どんどんアホになってしまうからね」

と笑顔で話してくれます。

この笑顔を可能な限り見ていたいし、人間らしく生き、信頼と安心のできる人の元で過ごさせてあげたいと切に願っています。

【体験談】リバスタッチパッチを使用しているTさん

私が看護師として勤務しているクリニックに物忘れ外来で受診したTさんは、アルツハイマー型認知症と診断され、リバスタッチパッチの処方が開始されました。Tさんの薬物療法についてお話ししていこうと思います

物忘れ外来に受診された Tさんは、奥様と一緒に受診されました。

どのような症状で困っているのか尋ねると、

「最近、物忘れが多くなり、時々道も解らなくなるんです。迷子にまではなった事はないんですが、どうやって帰れば良いのか途中で解らなくなりました。人に道を聞いて何とか家に帰ってくる事が何回かあったので、もしかして認知症かも?と思って受診しました」

ということでした。

診断をするためMMSEというテストとMRIをしました。

MMSE17点とMRIの画像では海馬の萎縮があることから、アルツハイマー型認知症と診断されました。

画像:薬局の薬サイトより
http://pharmacist.sblo.jp/article/59631747.html

日中、奥様は仕事へ出かけるため、内服管理を行う事が難しい事をふまえて、医師と家族と治療方針を相談した結果、リバスタッチパッチを開始することになりました。

リバスタッチパッチ4,5mgから開始し、4週間後に9mgへ変更しました。

薬を開始してから認知症としての症状は、大きな変化もなく安定していたのですが、9mgへ変更した頃から、皮膚の痒みを訴えるようになりました。

この痒みは、リバスタッチの副作用の一つです。

そして、痒みだけではなく、皮膚の発赤も出現してきました。

これ以上痒みや発赤が酷くならないように、軟膏の塗布の仕方や、お風呂に入った際には綺麗に洗い流すこと、また貼付する場所は毎回変えるように指導しました。

指導を行なったかいがあり、皮膚の痒みや発赤は悪化せずに済んだのですが、貼り続けて2ヶ月経った頃に、家族がこんな相談をしてきました。

「道が解らなくなったり怒ったりするのは酷くなっていないので、薬が効いているのだと思います。認知症のせいなのか解りませんが、食事が以前の半分になりました。食べるよう声をかけても食欲ないと言って食べてくれないんです。これは、認知症のせいですか?それとも薬のせいですか?」

といった内容でした。

認知症の薬の中でもリバスタッチパッチは消化器症状が出にくいとされていますが、中には貼付剤でも副作用が出現する方もいます。

しばらく点滴での治療を継続するため通院してもらったのですが、食欲は戻りませんでした。家族と相談した結果、リバスタッチは一度やめて内服薬であるアリセプトに変えてみる事になりました。

薬を変えてから徐々に食欲も戻り、5キロ減った体重も元に戻りました。

アリセプトに変更して半年が経ちますが認知機能もほとんど変わりなく、安定した生活を送る事ができています。

【体験談】メマリーのみで5年間認知症進行予防に成功

認知症の祖母を在宅介護し、5年目に入りました。

認知症の治療といえば薬物療法やデイサービスのリハビリ療法等があります。 
しかし、我が家は

「限界まで聞いて適度に相槌を打って返してあげること、自分でできる事は自分でしてもらう」

という自然療法でのりきってきましたが、4年前からメマリーを服用したことも一定の効果が出ていると思います。

メマリーを服用するに至るまでには、いくつかのステップがありました。
近所の脳神経外科でMRIをとり、脳の血流状態をみるSPECT検査をし、日時・物・計算をする認知機能検査をした後、医師から家族に説明がありました。

その説明によると、祖母は

「アルツハイマー型認知症。年齢相応の海馬の萎縮による認知症で、進行速度は比較的緩やかであろう」

という診断だったのです。

そして脳神経外科から心療内科で薬をもらうよう指示をうけ、心療内科を受診しました。
そこではじめてレミニール、イクセロン、リバスタッチ、アセリプト、メマリーという認知症治療薬の存在を知りました。

「認知症は残念ながら完治する方法はないけど、この薬で進行を遅らせることができます。メマリーをアセリプト等と併用する必要は今のところありません。まず1週間5mgから開始し様子をみてください。」と医師から説明をうけました。

祖母は既に便秘解消効果のあるマグミットや睡眠導入剤のロゼレムを服用していたので、医師に

「眠くなり転倒するリスクは上がるのですか?」

と質問したところ、医師は

「眠たくなることはほとんどありません。ロゼレムと併用しても全然大丈夫ですよ」

と自信を持って答えてくれたので、安心して藁をもすがる思いで服用を開始しました。

服用を始めて2、3日の夜間は若干ふらつきがみられたものの、特に副作用はみられず1週間後、再度心療内科を訪ねその旨を伝えました。
そして10mg、20mgと1ヶ月程かけゆっくりと増量していきましたが、特に目立った副作用はなく20mgを維持し毎日服用しています。

20mgに増量したのち、日によってはメマリーが原因ではないかとされる症状がでています。
「イライラ」や「幻覚」症状です。
夕食後に20mgを服用していますが、夜間オムツを替えるのに

「なんでこんな時間に起こすのよ」

と興奮気味にイライラすることがしばしばあります。また、

「あんちゃんはどこにおるんかいな?あんたじゃなくてもう一人のあんちゃんがいたでしょ」

などと、私の事がもう一人いると幻覚を起こします。

夕食後から0時過ぎに特に顕著にみられる症状なので、メマリーが引き起こす間接的な副作用は若干あると思います。
ただ、メマリーを服用後、1年おきのMRIやSPECT検査をうける定期検診でも、認知症の進行が緩やかであるのを確認できると、一定の効果はあるのだと思います。
5年間1日も欠かさず服用し続けてきたメマリー。

その効果は祖母が生き続けていてくれていることが何よりの証拠だと思います。

【体験談】ドッグセラピー

 

認知症患者の方とはじめて対面したのは、私がヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得して間もなくの、ひよっこヘルパーの頃でした。

まだおむつ交換の仕方もままならない私でしたが、新設のグループホームに非常勤として勤務が決まって、6年の間、認知症患者の方々に寄り添ってお世話をしていく中で、様々なことを入居者さんから教えてもらいました。

 

認知症患者さん向けのセラピーというと、回想療法・音楽療法・作業療法・運動療法・アニマル療法・化粧療法など様々です。

しかし、グループホーム内で行われていたセラピーは軽い運動療法くらいで、あとは入居者さん達と家族のように洗濯や料理を一緒にしたり買い物に出るなど、ほのぼのとしたものでした。

洗濯物たたみや野菜の皮むきなどの作業になると、決まって入居者さんたちは歌を歌っていましたが、それが音楽療法になっていたかもしれませんね。

 

自立した集団生活がテーマのグループホームでは、老人健康保険施設や特別養護老人ホームのように、リハビリに積極的ではありませんでした。

ですから施設に可愛いわんちゃんが家族として仲間入りした時は、みんな目を輝かせていました。

そう、施設長が姪子さんからもらい受けた雌のビーグル犬を、グループホームのみんなで飼うことになったのです。

名前は「モモ」。

グループホームは生活の場なのであくまでもペットとしてですが、私たちの目には「セラピードッグ」としか映らないくらい、入居者さん方の表情には新しい変化がいくつも生まれました。

 

まずは、認知症の度合いが軽度で、ある程度自立している方から順に、モモを撫でてもらうことにしました。

1ユニット9人中4人がフロアに集まってきてくれました。

「かわいい!かわいい!」

と夢中で撫でてくださる方や、遠くからニヤニヤしている方。

ひたすらたたずんで観察する方と色々でしたが、驚いたのはモモです。

ある程度慣れると、まだ会えていない、ある入居者さんのドアの前で待っているようなしぐさをするのです。

私たち職員は一瞬固まりました。

だってモモが立ち止まっていたのは、フロアで1番怖いTさんの部屋の前だったからです。

Tさんは当時85歳。元教職に就かれていました。

戦争で出兵し帰国した後、奥さんに先立たれ、一人で男の子2人を育て、大学まで行かせた素晴らしい方です。

教職を降りて数年後、脳梗塞を患い、入院中に認知症であると診断されてここに入居された方です。

退院後、本当は家に帰りたかったのですが、息子さん二人とも、そしてそのお嫁さんも、Tさんを受け入れてくれず、無念の入居となったのです。

認知症の症状としては、着替えがあやふやで靴下を左右間違える、カギや金銭の取り扱いに時折ウッカリがある、といった程度でしょうか。

入居してからは感情の爆発もしばしばあって、外出レクレーションやみんなで家事をやるといったことにも参加しませんでした。

 

そんな「あの人はそっとしておこう」的存在のTさんの部屋の戸を、モモがカリカリとかいています。

職員同士で

「どうしよっか・・・」

と目くばせしましたが、少し見守ることにしました。

すると部屋の扉が開きました。

食事・入浴・トイレ以外でTさんの部屋の扉が開いたのは初めてでした。

 

「・・・ちっさい犬やな」

と、はじめに口を開いたのはTさん。

杖をつきながら部屋から出てきました。

一人の職員が

「あ、出てきた。」

と思わずつぶやきました。

怒るかな。

杖で叩いたりしないかな・・・

と思った矢先、

「えい、座れ」

とTさんがいうと、モモはしっぽを振るのをやめて、ちょこんとお座りをしたのです。

出てきていたほかの入居者さん方も驚くやら喜ぶやらで、思わずTさんに駆け寄って行きました。

「あんたなんでそんなことできるん」

「えらい慣れとるやん」と拍手!

私たちも話しかけると、どうもTさんは戦時中に軍用犬の訓練を担っていたようで、モモよりももっと大きな犬のお世話をしていたという事です。

 

入院し、家に帰れず施設に入れられ、自信を無くしていたTさんですが、モモがなついて行くと可愛がったり躾けたりしながら表情を取り戻していかれました。

集団への参加も少しづつ増えていき、他入居者さんとの会話も見受けられるようになりました。

モモは、他のフロアの自立度の低い入居者さん達にも分け隔てなく笑顔をもたらし、閉じこもりや気持ちのふさぎ込みを軽減してくれました。

我々職員はというと、ただただ見守るだけ。

 

モモが入居者さんのさみしい気持ちや満たされない気持ちを、言葉ではない何かで癒してくれていっているようでした。

【体験談】認知機能を活用する「リアリティ・オリエンテーション」

残された認知機能を活用する「リアリティ・オリエンテーション」について、体験談をご紹介します。

 

皆さん、見当識障害という言葉をご存知でしょうか。

見当識障害とは自分と相手の関係、日時や場所などがわからなくなることをいいます。

 

最近、80代の母Aさんにこの見当識障害がみられるようになった娘のBさんは、通院している病院のすすめもあり、症状を改善するためのリハビリテーションである「リアリティ・オリエンテーション」を実践することにしました。

 

リアリティ・オリエンテーションとは、患者さんが会話のなかで意図的に認知機能を使えるよう、周りの人が意図的に促し、患者さんの現実認識を高め、残された認知機能を維持、または向上させる方法です。

 

家庭では、Bさんが日常生活のなかで

「今日は何日?」

「この花はいつの季節に咲くの?」

などの質問をしたり、食事中に

「この野菜の旬はいつ?」

「この魚が旬だから今の季節は?」

などと、さりげなく日時や場所、季節などの情報を入れた会話を母Aさんに行いました。

 

また通院先の病院ではクラスルームリアリティ・オリエンテーションが行われました。

クラスルームリアリティ・オリエンテーションでは、認知症の人が少人数で集まってグループをつくり、決められたプログラムを専門家が進行していきます。

 

かかりつけの医療機関のスタッフの方が

 

「今の季節は?」

「今日は何月何日何曜日ですか?」

と質問したり、

「今日は敬老の日です」

と、その日を特定な日として特徴付ける話題を出し、現在の基本的な情報として、季節、日付、時間、場所、名前、人物を会話の中に意図的に出していくのです。

 

会話を聞きながら、意図的に挿入された季節、日付、時間、場所、名前、人物に意識を向けさせるようにして、失いかけた見当識の能力を刺激したり、参加者同士で自己紹介や他の人を紹介することで、母Aさんの脳をたくさん刺激することができました。

 

また、24時間リアリティ・オリエンテーションでは、いつもお世話になっている介護スタッフの方が日常生活のコミュニケーションのなかでAさんに

「今日は何日か」

「ここはどこなのか」

「自分の名前は」

といったことを認識させる機会を自然な会話で繰り返し提供してくれました。

 

また、Bさんも着替えや食事を介助するなかで、何かをしながら

「今、何時?」

「今日は何曜日?」

などと、同じような質問を意図的に何度も繰り返し、時間、日時、季節や周囲と自分の関係性が理解できるよう仕向けていったのです。

 

これらをしばらく続けていると、心身にほどよい刺激を与えられたAさんは、生きている実感がわいてきたように表情も明るくなり、少し自信を取り戻すことができたそうです。

【体験談】認知症予防改善のアロマオイルの活用について(ラベンダー・オレンジ)

昔から物忘れがひどい私は認知症などについても気にしていました。

祖父も晩年は痴呆だったので予防できるものがあればやってみたいと考えていました。

個人的にアロマの効果に興味があり、アロマで認知症を予防できるものがないか?
探してみることにしました。

これがわかれば父や母にも活用できるのでは?と思ったのがきっかけです。

私たち人間は五感があります。

視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚です。

これらを香りによって刺激することで認知症予防になることがわかっています。

私が試したのはオレンジとラベンダーの天然アロマオイルです。

天然アロマオイルは市販で売っているものです。

ラベンダー2滴、オレンジ1滴をタオルにしみこませ枕の近くに置きます。

匂いは眠りにつく1時間以上前から嗅ぐのが良いと言われています。

私は早めに布団に入り、テレビをみたり、本を読んだりして過ごすようにしました。

この方法をアルツハイマーの人で実験したところ認知症用の薬と同じような効果があることが認められています。

私はまだアルツハイマーではないので認知症用の薬を服用していませんが、夜ぐっすり眠れるようになったこと、また、朝に頭がすっきりした状態で起きられるといった効果を感じました。

明らかに脳が活性化されていることがわかりました。

アロマオイルは認知症に効果があると言われていますが、化学的な匂いだと効果が出ないことが実証されているそうです。

私自身科学的な匂いで実験したことがないのでアロマとの違いについてはわかりませんが、アロマは体をリラックスさせる効果があり、とても良いものだと思いました。

利用するのもたったの2滴や1滴ですが、これだけで翌日の体調がまるで違います。

痴呆の予防には嗅神経に香りを送ることが大事だと言われており、嗅神経経由で海馬の働きもよくなり認知症の予防や改善に役立つことが報告されています。

私のようにまだ認知症にはなっていないものの、いつかなるのでは?と不安を抱いている人もいるかと思います。

アロマや薬など予防できるものや、改善できるものも多く出ており、最近は高齢者に積極的に用いられています。

両親も高齢となり認知症などの心配も出てくるかと思います。

薬が苦手な人も、アロマオイルなら抵抗なく活用できるかもしれません。

認知症については若いうちから対処しておけば脳の老化を防ぐことができますし、アロマオイルを購入すれば、忙しい日々の中手軽に使えるので、とても便利だというのが個人的見解です。

是非認知症予防のために、臭覚を刺激することから始めてみませんか?

 

参照元:鳥取大学医学部教授の浦上克哉先生