美容成分となるポリフェノールを探そう―悩み2 シワ・タルミ

 タンパク質のコラーゲンやエラスチンが、酸化ダメージにより変性・減少するとシワやタルミを引き起こ
します。コラーゲンやエラスチンの合成を促進させる作用が期待される成分を紹介します。

ライチ種子エキス

 

ライチの種子にはタンニン類やフラボン類が含まれています。皮膚内で起こるコラーゲンやエラスチンの分解酵素の働きを抑える作用があります。また、線維芽細胞を活性化させる効果もあり、コラーゲンの合成を促進します。


▲コラゲナーゼはコラーゲンを、エラスターゼはエラスチンを分解する酵素。この酵素の働きが抑えられれば肌のハリと弾力が維持される。化粧品100g当たりライチ種子エキスを0.1g配合するとコラーゲンの分解を約7割抑えることが可能。極少量配合するだでエラスチンの分解を抑えられる。

桜の花エキス

 

桜の花には「ケルセチン」と呼ばれるポリフェノールとその類縁体が多く含まれています。線維芽細胞の糖化を抑制し、健常なコラーゲン形成を促進する効果があります。

松樹皮エキス

 

「ピクノジェノールⓇ」や「フラバンジェノールⓇ」と呼ばれている成分。40種以上のポリフェノールを含み、眼科や婦人科、循環器科などさまざまな分野で有効性が認められています。美容面では、コラーゲンの合成促進効果があり、肌のハリを改善することが期待されます。