他の抗酸化物質よりも活躍の場が広いポリフェノール。

抗酸化力を継続させるためにポリフェノールは頻繁に摂る。

身体の抗酸化力を高めるためには、普段の食生活でもポリフェノールの摂取を意識することが大切です。なぜなら、ポリフェノールは体内に蓄積することができないからです。多くのポリフェノールは、30分程度で効果が出始め、3〜4時間でほぼ体外に排出されることが明らかになっています(図5)。このため、ポリフェノールを含有する食物や飲料をこまめに摂ることが肝要です。 
 医学界でも、抗酸化ビタミン(ビタミンAやビタミンE)・ポリフェノールに心筋梗塞の予防効果があるという研究成果から、ポリフェノールの摂取が推奨されています。ちなみに、緑茶のポリフェノールはよく知られていますが、日本人が最も多くポリフェノールを摂取している飲料は、実はコーヒーです。
 抗酸化作用をわかりやすく説明すると、「身体のサビ落とし」です。ポリフェノールにはたくさん種類があり、それぞれ持っている効果は違いますが、メカニズムのほとんどに抗酸化作用が含まれ、身体に良い物質である、ということはお分かり頂けたと思います。実は近年の研究で、抗酸化力以外の効果についても明らかとなってきました。ここからは今注目の痩身や美肌など「アンチエイジング」の観点からポリフェノール効果について解説します。